平成24年(2012年)問2[代理]

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【H24-02 問題】
代理に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
[1] 未成年者が代理人となって締結した契約の効果は、当該行為を行うにつき当該未成年者の法定代理人による同意がなければ、有効に本人に帰属しない。
[2] 法人について即時取得の成否が問題となる場合、当該法人の代表機関が代理人によって取引を行ったのであれば、即時取得の要件である善意・無過失の有無は、当該代理人を基準にして判断される。
[3] 不動産の売買契約に関して、同一人物が売主及び買主の双方の代理人となった場合であっても、売主及び買主の双方があらかじめ承諾をしているときには、当該売買契約の効果は両当事者に有効に帰属する。
[4] 法定代理人は、やむを得ない事由がなくとも、復代理人を選任することができる。



 


【H24-02 解答】
[1] 誤り
代理人は行為能力者であることを要しないので(民法102条)、保護者の同意なき制限行為能力者の代理行為は有効であって、本人にその効果が有効に帰属する。
[2] 正しい
本記述のとおりに述べた判例がある(最判昭47.11.21)。
[3] 正しい
双方代理は無権代理行為となるのが原則であるが、あらかじめ本人の許諾がある場合又は債務の履行については、例外的に有効な代理行為となる(民法108条)。
[4] 正しい
法定代理人は、自己の責任で復代理人を選任できる(民法106条)。

正解 [1]